【コラム】想いは「自慢話」にならないように語る【コラム】
2025.4.8
●「はじめに」「おわりに」に想いを込めると、訴求力が上がる
あなたは、なぜ、いまの仕事をしているのでしょうか?
なぜ、この本を書こうと思ったのですか?
誰に向けて書こうとしていますか?
ぜひ、その「想い」を文章にしてみてください。
ただし、書籍で全編にわたって想いを入れすぎると
暑苦しい印象を与えてしまうため、
「はじめに」と「おわりに」にだけ、
ギュッと詰め込むことをおすすめしています。
想いを入れることに、正解・不正解はありませんが、
これまで読者に想いが伝わりやすかった例をご紹介しましょう。
1 「はじめに」
…この本を読むことで、読者がどうなるのかというイメージを伝える
2 「おわりに」
…これからどんな世界をつくっていきたいか、
自分の思い描いているビジョンを伝える
とくに、「はじめに」「おわりに」は、
読書好きな人が最初に読む重要な箇所ですから、
ここで読者の共感を得られると、訴求力もぐんと上がりますよ。
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●失敗談が読者の共感を呼ぶ
想いを込めるときに大切なのは、
読者に「自慢話をされている」と思われないようにすることです。
そのためには、
「自分自身、こんな悩みを持っていたところから、克服することができた」
「サービスを通じて、お客様がこのように変わってきた」
「わたしは、いまの仕事にこのような使命感を感じて携わっている」
といった内容を語りましょう。
また、経験談は多くの場合、
「わたしは万能者であれもこれもできる」
という文章になってしまいがちです。
・こういったことに困っていた人たちが、こうして解決していった
・わたしはこういった失敗(経験)を経て、このように右肩上がりになった
…というように、苦労してきた経験もできるだけ
赤裸々に書いてみてください。
謙虚な気持ちで、自分のできなかったことや
悩んでいたことを書いて伝えていくことが、
読者の共感を呼ぶきっかけになります。
あなたの想いに共感した読者が、
出版記念講演会や本命商品などに
興味を持ってくれるようになるのです。
●自分のなかにある軸を再認識する
出版を通じて想いを明文化することで、
軸が定まっていく人は多いものです。
また、同じ分野の専門家であっても
「想い」は一人ひとり違うため、差別化にもつながります。
この想いの部分を軸にして自分のスタンスを打ち出すと、
ぶれがなくなり、本も本業のビジネスの売上も
どんどん伸びていくようになるでしょう。
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