【コラム】自社の歴史を振り返ろう
2026.5.18
●会社の歴史は単なる年表ではなく、創業以来の物語
企業理念が定まったら、
次に行うべきことは
「自社の歴史を振り返ること」です。
人は、その理念が
「どのような歴史の上にあるのか」を知ったとき、
はじめて心が動くからです。
会社の歴史とは、単なる年表ではありません。
創業当時の苦労、
会社を続けてきた理由、
助けてくれた人たちとの物語。
それこそが、会社の
「本当の履歴書」なのです。
ある製造業の経営者は、
「最初は三畳一間の工場から始まりました。
雨の日は天井から水が漏れ、機械も中古。
でも、あの時期が一番楽しかった」
と語ってくれました。
その言葉を本に書けば、地元の若者が
「そんな時代を乗り越えた会社で働きたい」
と言って応募してくるかもしれません。
つまり歴史を語ることが、共感を生むのです。
●歴史を振り返ることは、経営者自身の「理念の確認作業」でもある
本を書くときに重要なのが、
「大変だった時期」や
「支えてくれた人たち」を
具体的に書くことです。
人は、「順風満帆でした」
という会社に感情移入できません。
「社員が辞めて苦しかった」
「銀行に断られて悔しかった」
といった苦労話に共感します。
リアルな苦労体験が、読者に
「真実の温度」を伝えるのです。
また、歴史を振り返ることは、
経営者自身の「理念の確認作業」でもあります。
過去をたどるなかで、
「なぜ自分はこの仕事を選んだのか」
「どのような想いで乗り越えてきたのか」
を再認識できるのです。
その再確認が、
言葉に説得力を与えることになるでしょう。
創業から今日までを丁寧に書き出してみると、
会社の個性が浮かび上がります。
とくに中小企業においては、
「うちは家族経営から始まった」
「職人が誇りを持って支えてきた」
といった人の物語こそが、
他社にはない魅力であり、ブランドなのです。
応募者にとっても、
「自分がこの物語の続きをつくる一員になりたい」
と思えることが、入社の決め手になります。
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