【コラム】想いは「はじめに」「おわりに」に込める
2025.12.22
●文章に想いを込めよう
なぜいまの仕事をしているのか?
なぜこの本を書こうと思ったのか?
誰に向けて書くのか?
ぜひ「想い」を文章に載せてください。
全編にわたって想いを入れすぎると、
少し暑苦しい印象を与えてしまいますが、
「はじめに」「おわりに」には、
しっかりと想いを込めることをおすすめしています。
正解はないのですが、
これまでの本づくりでうまくいった例を紹介しておきます。
・この本を読むことで、読者がどうなるのかというイメージ
→「はじめに」になる要素
・これからどんな世界をつくっていきたいか、自分の思い描いているビジョン
→「おわりに」になる要素
このように、想いの要素を分けて入れると
伝わりやすくなります。
「はじめに」「おわりに」は、
読者の人に最初に読まれる重要な箇所ですから、
ここに力を入れることで、
読者の共感を誘い、訴求力も上がるのです。
●自慢話にならないように、失敗談も開示していく
「自分自身、こんな悩みを持っていたところから、克服することができた」
「サービスを通じて、お客様がこのように変わってきた」
「わたしは、いまの仕事にこのような使命感を感じて携わっている」
こういった内容を、赤裸々に語りましょう。
ただし、注意したいのは、
経験談が自慢話で終わらないように、
「わたしは万能者であれもこれもできる」
という文章にしないことです。
・こういったことに困っていた人たちが、こうして解決していった
・わたしはこういった失敗(経験)を経て、このように右肩上がりになった
…というように、苦労してきた経験も書いておくといいでしょう。
「はじめに」や「おわりに」は、
じつは「見えない宣伝文」になります。
だからといってガンガンと売り込むのではなく、
謙虚な気持ちで、自分のできなかったことや
悩んでいたことを書いて伝えていくことが、
読者の共感を呼ぶきっかけになります。
そして、あなたの想いに共感してくれる読者が、
出版記念講演会や本命商品などに
興味を持ってくれるのです。
●自分のなかにある軸を再認識する
「はじめに」と「おわりに」を文章化することで、
自身のあり方が明確になり、
周囲にも想いを伝えやすくなるでしょう。
同じ分野の専門家であっても、
「想い」は一人ひとり違うものですから、
「想い」の発信が差別化にもつながります。
セミナーや講演に登壇するときにも、
自分のスタンスを打ち出すのに役立つでしょう。
この想いの部分を軸にしていくことで、ぶれがなくなり、
本業もどんどん伸びていくきっかけになるはずです。
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