「出版できればなんでもいい」ではうまくいかない
2024.11.4
●ビジネスの拡大につながる出版をしよう
電子書籍によって、誰でも出版できるようになりました。
ただ、間違えてはいけないのは、
「出版できればなんでもいいわけではない」ということです。
わたしたちは、どんなジャンルの本をテーマにする場合でも、
著者さんたちに「自分の提供している本業のサービスを、
心から欲しているお客様に見つけていただける本」を出すことをおすすめしています。
これまでに、ビジネス・経営・心理学・健康・教育・子育て・恋愛・結婚・投資・料理など、
ほぼすべてのジャンルで計500冊超の紙の書籍と電子書籍のプロデュース&制作に関わり、
数千人の著者にお会いするなかで、次のようなケースを数えきれないほど目の当たりにしてきたからです。
・紙の本を出版したいがために、言われるがまま自分の専門領域ではない本を出版し、
ブランドイメージが定まらなくなってしまった人
・本を出版することをゴールにしてしまったために、出すだけで終わってしまった人
・本は売れたものの、本業のビジネスの売上にまったくつながらなかった人
・出版したあとのビジネス展開をしっかり考えていなかったことにより、一発屋で終わってしまった人
・たくさんの層の人に手にとってもらおうとするあまり、曖昧なテーマになり、
逆に誰にも届かない本になって、二度と出版できなくなってしまった人
・短期的に売れることばかり重視したことで、良質なお客様に恵まれなくなってしまった人
せっかく出版をしても、こうなると逆効果になってしまいますよね。
●出版は「想い」と「志」を伝えることがカギ
「出版を通してこんな未来にしていきたい。こんな人たちをサポートしていきたい。
だから、自分の提供するサービスを求めている人に届けられる、〇〇の本を出版しよう」
と出版を決意したなら、ぜひその「動機」と「志」を大切にしてください。
電子書籍の場合は、出版社を通さずに刊行できるので、紙の書籍に比べると自由度は上がります。
でも、「動機」や「志」が大切であるという点は同じです。
心から届けたい相手がいるからこそ、出版することの本当の意味が生まれるのではないでしょうか。
著者が、心から届けたいと思う層の読者に役立つ情報を提供し、
自分の想いをひとりでも多くの読者に共感していただくことで、
「ファン」になってもらうことができます。
さらに「これが自分の使命だ」と信じている分野で揺るぎないポジションを獲得していくことによって、
結果的に、本もビジネスも着実に売れるものになっていくのです。
出版は想像以上に、ブランディングに大きな影響を及ぼします。
だからこそ、最善の形で出版しましょう。