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【コラム】出版の基本を押さえておく

2025.11.17

●電子書籍でも、本の質は見られている

コラムでも何度もお伝えしていますが、

出版は本をただ出せばいい、というものではありません。

電子書籍は、誰でも出版できるため、

いい加減なつくり方でも出せてしまいます。

ただ、極端に内容が少ない本や、

宣伝だらけの本を出してしまうと、

評判を落とすことにつながってしまいます。

基本的には、読者に

「この本を読んでよかった!」

と思っていただけるような濃い内容でまとめ、

今後の自身のブランディングにも役立てていきましょう。

●電子書籍では原稿量も「質」の一部

紙の本は、200ページ前後のものが一般的です。

一方、電子書籍の場合、

平均100ページ前後(WordならA4用紙50枚前後)のボリュームを

目安にするといいでしょう。


電子書籍の場合、

このくらいの長さのほうが読みきりやすくなります

ページがあまりにも少ないと、

「内容の浅い本だ」

「この著者はあまり信用できない」

と思われてしまう可能性もあるので、

100ページを大きく下回らないように、

作成の目安にしましょう。

ひと項目2ページなら、

100ページ分の項目には約35項目程度。

ひと項目4ページなら、

17〜18項目が必要になります。

目次のネタは、計算上の17〜35項目を目安にして、

できるだけそれよりも多く出しておくほうがいいでしょう。

一度数を出してから、読みやすい量に調整する。

この量の調整も、

質の高い本にするために欠かせないポイントです。

●文章や画像など、著作権には細心の注意を払う

電子書籍は出版社の規制が入らないため、

「あれを入れてはダメ。これは入れてはダメ」

ということがなく、自由度がとても高いのが特徴です。

ただ1点、注意しなくてはいけないことがあります。

それは、ブログの記事をそのまま転載することです。

これは、たとえ自分自身のものであっても

絶対にしてはいけないことなので、

かならずゼロから原稿をつくっていくようにしてください。

Amazonでは、出版前に著作権の確認が入ります。

もし、転載をしていた場合、

検閲にひっかかり、NGが出ることもあるのです。

公に出している何らかのコンテンツから、

すべて流用することはしないほうがいいでしょう。

また、著作権でもうひとつ注意が必要なものが「画像」です。

著作権がどこにあるのかわからないフリー画像は、

使用禁止ですから、流用しないようにしてください。

もし画像が必要な場合は、新しく別の物をつくりましょう。

著作権に関することは、

細心の注意を払って準備を重ねたいところです。

●自己満足ではなく、読者に喜ばれるものを世に出そう

電子書籍の内容は、

紙の出版より自由に内容を決められるものの、

あまりに何でも入れ込みすぎてしまうと、

誰に向けたメッセージなのかが

わからなくなってしまうかもしれません。

読者から信頼される内容、

読者が知りたいと思う内容が書かれている書籍が求められています。


せっかく出版をするのに

「あれも入れたい、これも入れたい」

と自己満足で終わってしまってはとてももったいないので、

読者に喜ばれる内容を意識していきましょう。

電子出版も「出版」です。

質の高い本を出して着実にファンを得るためにも、

基本はしっかりと押さえておきたいですね。